【ヨガを続けるには】基本を知ることで安心して呼吸法や瞑想をマスターしよう

美容や健康、ストレス解消のためにヨガをやってみようと思ったことが一度はあるのではないでしょうか。でも座禅を組んで瞑想したり、ヨガ特有のポーズで体を捻るイメージから難しそうに見えて、はじめの一歩がなかなか踏み出せないものです。
少子高齢化社会と言われる昨今においてヨガは老若男女に合わせてさまざまなやり方があり、QOL(生活の質)の向上や子育て支援、コミュニケーションなどに役てることができるます。ここでは安心して気軽にヨガを行ってもらえるように、ヨガの起源や基本的なしくみを説明します。

1.ヨガと宗教の関係を紐解く

谷町

ヨガの起源について明確な文献はなく、紀元前2500年頃にインド・パキスタン・アフガニスタンを流れるインダス川周辺で栄えたインダス文明の遺跡「モヘンジョダロ」から足を組んで瞑想しているような像が出土されたため、すでにヨガのような修行を行っていたのではないかという説があります。インドを発祥として日本や中国など東洋で3千年以上昔からある生き方のための方法と考え方とされる一方、ヨガそのものが宗教とは解釈されていません。

インド哲学の一派でヨガの修行による解脱を教義とする学派の教典『ヨーガ・スートラ』がパタンジャリにより編纂されたのは4~5世紀頃とされます。現代においては世界的に人気を博したロックバンド・ビートルズが1960年代後半にインドを訪れた際に会った、超越瞑想の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーは『ヨーガ・スートラ』を学んだそうです。

日本におけるヨガは奈良時代から仏教の修行法として取り入れられており、禅宗の座禅は「ディアーナ」というヨガの瞑想を意味する言葉で、弘法大師もヨガで修行したと言われます。

1970年代に放送された特撮ドラマではヒーローが「インドの山奥」で修行した「ヨガの眠り」で体力を回復するシーンが話題になったものです。その影響もあってヨガは健康的なよいイメージとともに広く知られるようになりました。

ところが、1995年に地下鉄サリン事件を起こした宗教団体が、安座しての瞑想や空中浮揚をアピールしていたことから誤解を生んでしまい、ヨガにとってマイナスイメージとなります。

それから時を経て海外セレブや日本の芸能人の間でヨガをライフスタイルにしたことにより再びブームが訪れます。さらに最近になるとアニメ化もされた人気漫画で「全集中の呼吸」が注目を集めたことはヨガにとってプラスに働いたと言えるでしょう。

2.アーサナと呼吸法と瞑想

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ヨガの三大要素となるのが「アーサナ・呼吸・瞑想」です。アーサナとは安座をはじめとするポーズのことで、瞑想するときの姿勢をそう呼びます。その瞑想をする際に不可欠なのが呼吸であり、このセットを揃えてヨガを効果的に行うことができます。

なかでも大事なのは呼吸法と言っても過言ではありません。前述した漫画の主人公が「全集中の呼吸」について「体中の血の巡りが速くなる」「血の中にたくさん空気を取り込むことで強くなる」と教わる場面があります。ヨガは深い呼吸法で全身に酸素をいきわたらせることによって細胞の活性化を促す効果を期待するため、表現の仕方は多少違いますがよく似ているのです。

また主人公が昼間の鍛錬で疲れた体を、日が落ちてから屋根の上に座して呼吸をしながら瞑想することで癒やす場面などもヨガに通じるところがあります。ヨガではアーサナによる正しい姿勢をとって腹式呼吸を用いた呼吸法を行いながら瞑想します。雑念を意識したら呼吸に意識を向けて精神を落ち着かせるのが瞑想です。

ヨガの歴史からも感じられるように、瞑想とは奥が深いため追究すれば『ヨーガ・スートラ』のような境地に行き着くのかもしれません。ヨガの語源「ユジュ(ヨーガ)」は本来「つながり」という意味があり、万物とつながって調和するための手段として瞑想を用いたと言われます。ただ一般生活にヨガを取り入れるにはもっと気軽にはじめてよいのではないでしょうか。目的は瞑想によってリラックスすることでストレス解消や疲労回復することなのですから。

3.ヨガと自律神経

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自律神経失調症は自律神経のバランスが乱れてめまいや耳鳴り、動悸など身体の不調をきたすことを言います。このところ感染症や物価高に不景気といった社会情勢の影響で生活が不安定になりストレスが溜まって無気力になる人が増えているそうです。しかし、そのような状況からヨガを始めたことで、活力を取り戻して元気に過ごしている人は少なくありません。ヨガによって自律神経を整えることで心身の改善が期待できるからです。

自律神経とは「やる気を出す交感神経」と「リラックスする副交感神経」からなり、それぞれのバランスがうまくとれていないと自律神経失調症になります。内臓の働きや血流、発汗、深層筋、目の瞳孔などを無意識のうちに調整してくれるのが自律神経で、交感神経は「アクセル」、副交感神経は「ブレーキ」にたとえられます。脳の「視床下部」が自律神経に指令を出すのですが、それ以外に怒ったり嬉しかったりという”心の動き”が影響を及ぼすためストレスが続くと自律神経のバランスが崩れてしまいます。

では、なぜヨガで自律神経を整えることができるのでしょうか。脳からつながり背骨のなかにある延髄に自律神経が通っており、そこから内臓などにつながっています。ヨガによるストレッチ効果で背骨を伸ばしたり捻ったりすると、ストレスで背中が丸まって圧迫されていた背骨が解放されて交感神経と副交感神経のバランスがとれるのです。

また呼吸法として腹式呼吸を行えば横隔膜が上下運動するうえに、深い胸式呼吸により肋間筋を使うことで背骨や内臓が刺激されて自律神経を整えることになります。さらに瞑想によって精神的な安定を得ることでリラックス効果が加わり心身の改善が期待できるというわけです。本来、自律神経は無意識下で管理されますが、ヨガはそれを意識的に調整することができる貴重な方法と言えるでしょう。

4.ヨガ教室に通うべきか

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独学によって自宅でヨガをやろうと思えばできないことはありませんが、ヨガ教室やヨガスタジオに行くメリットはあるのでしょうか。

ヨガを行う際に最も大切なのが「呼吸法」と「正姿勢」です。この基本を正しく学ぶためにもはじめはヨガ教室やヨガスタジオでインストラクターから教わるべきでしょう。「アーサナ・呼吸・瞑想」の基礎を学んで一人で正しくできるようになってから、自宅で行えば間違った方法で体を痛めるリスクも低くてすみます。

なによりインストラクターや他の受講生と一緒にやることでモチベーションも上がり、ヨガを継続しようという意識につながるのではないでしょうか。

5.自分に合ったヨガ教室を探そう。大阪ならば谷町辺りがおすすめ

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全国の主要都市にはさまざまなヨガ教室やヨガスタジオがあるのでネットで自分に合いそうなところを探してみましょう。たとえば大阪府ならば、大阪メトロ谷町線沿線にはおしゃれなヨガスタジオがたくさんあります。

HPで指導内容を調べて選ぶ際には、このようなご時世ですから新型コロナウイルス感染予防を徹底しているかチェックしておくことも必要です。

まとめ

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以上、ヨガの起源や内容など基本について説明しました。最後までお読みいただき誠にありがとうございます。皆さんがヨガをはじめて、少しでも長く続けるきっかけになれば幸いです。